エラベノベル堂

一度解けた封印はもう戻れない

18+ NSFW

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2章 / 全10

こはるは体勢を立て直そうとしたが、箱の重さにバランスを崩したまま、地下倉庫への階段を転げ落ちた。 「きゃあっ!」 鈍い音とともに背中を強打し、彼女は息を呑む。抱えていた黒い漆塗りの箱は勢いを保ったまま石床に叩きつけられた。パシッ。乾いた音が地下空間に響き渡る。 「痛い……大丈夫、箱も無事だよね……?」 こはるは慌てて体を起こす。だが、箱はひび割れ、封印として貼られていた古びた紙札が剥がれ落ちていた。 「あ……」 ガタリ、と箱の蓋が勝手に持ち上がる。中から溢れ出したのは、粘液に濡れた不定形の塊だった。ぬるりとした質感を持つそれは、生き物のように脈動している。 「何、これ……虫……?」 こはるは後ずさりしようとしたが、腰を打った痛みでうまく動けない。その隙に、箱から這い出した触手のような蟲が彼女の足首に素早く絡みついた。 「ひっ、やだ、何これ!離して!」 冷たくて濡れた感触が足を伝い、悔しいほど敏捷に太腿へと這い上がってくる。 「いやっ、離れて!」 こはるは足を振り払おうとするが、蟲は布越しに温かい身体に吸い付いてくる。複数の触手が袴の裾から入り込み、肌に直接触れた。 「んっ……冷たい……何これ、ヌルヌルしてる……」 粘液が肌に塗り込められる感触に、背筋が震える。蟲の動きに合わせて、巫女服の布地がビリビリと引き裂かれていく。 「あっ、服が……!おじいちゃんに怒られる……!」 袴が裂け、白い太腿が露わになる。触手はまるで意思を持っているかのように、身体の柔らかい部分を探索し始めた。 「や、やめて……変なところ触らないで……」 こはるは恐怖と混乱の中で、必死に手を伸ばして箱を閉じようと試みた。 「封じなきゃ……おじいちゃんに言われてたのに……」 だが、触手は彼女の手首にも絡みつき、自由を奪っていく。次々と箱から溢れ出す蟲たちが、彼女の身体を包み込んでいった。

2章 / 全10

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