エラベノベル堂

魔法が消える夜

18+ NSFW

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第2章 / 全10章

ミキはチハヤを背後に庇い、震える足で立ち上がった。魔力は残りわずか。本来なら変身を維持することさえ難しい状態だ。それでも彼女は、曇りかけた宝石を頂く杖を構えた。 「下がってて。一般人を巻き込むわけにはいかないの」 「正気か? お前、満足に立ててもいないぞ」 「大丈夫……」 嘘だった。ミキの視界は明滅し、身体の芯から冷えていく感覚があった。魔力が尽きれば、魔法少女としての力だけでなく、命そのものが危うい。異形が愉悦に歪んだ声を漏らした。 「見せてもらおうか、魔法少女の最期を」 影が躍る。ミキは杖を振り、光の盾を展開した——はずだった。刹那、空中に現れたはずの光膜は頼りなく揺らぎ、闇に飲まれて消えた。 「あ……」 「無様だな。魔力枯渇か? 貴様らの力の源、その純潔な魂が濁り、弱まっている」 異形の腕が鞭のようにしなり、ミキの細い腰を締め上げた。衣装の布地が引き裂かれ、白い肌が夜気に晒される。 「きゃあっ!」 「ミキ!」 チハヤが叫び、駆け寄ろうとした。だが異形の影が壁となって彼を阻む。 「人間、お前はまだ関係ない。だが見ておくといい。我々がどうやって魔法少女から力を搾り取るかを」 ミキは空中に吊り上げられた。敵の触手が衣装の隙間から肌を這い、内腿を滑る冷たい感触に彼女は身を震わせた。 「いや……やめて……!」 「無駄だ。貴様の魔力は我々のものになる。その純潔を、一滴残らず奪い取ってやる」 視界が暗転する。最後に見たのは、路地の入り口で怒りに震えるチハヤの顔だった。——意識が戻ったとき、ミキは冷たい台の上に横たえられていた。両手両足が何かで拘束されている。薄暗い空間。壁には不気味な紋章が光り、部屋の中央には祭壇のような構造物があった。 「目が覚めたか」 声の主は、先ほどの異形とは違った。より人型に近い、しかし冷酷な目をした存在だった。 「ここは我々のアジトだ。じっくりと時間をかけて可愛がらせてもらう」 ミキは身をよじったが、拘束は緩まない。衣装はすでにひどく乱れ、胸元と下腹部のみが辛うじて覆われている状態だった。 「まだ……負けてない……」 「強気だな。だがその体はどうだ? 熱く疼いていないか?」 異形の指がミキの頬を伝い、首筋を滑り降りる。その指先が鎖骨をなぞった瞬間、彼女の体内に奇妙な熱が走った。 「っ……!」 「我々の細胞が魔法少女の魔力に反応する。お前の体はすでに、快楽に染まり始めているんだよ」 ミキは唇を噛んだ。否定したい。でも、身体の芯にじわりと広がる熱は、確かに彼女の意志とは無関係に存在していた。

第2章 / 全10章

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