エラベノベル堂

仮面が剥がれる夜

18+ NSFW

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2章 / 全10

潜入当日、颯汰は会員制豪華客船の乗り場で深呼吸をした。夜の海風が頬を撫でる。隣に立つ瑠美は、漆黒のドレスに身を包み、月光の下で妖艶な輝きを放っていた。 「緊張してる?」 瑠美が彼の腕に自分の腕を絡める。 「……少し」 「リラックスして。私たちは熱烈な恋人同士よ」 二人はゲートを通り抜けた。船内は豪華なシャンデリアに照らされ、優雅な音楽が流れている。だが、颯汰の目に飛び込んできたのは、尋常ではない光景だった。ソファでは男女が絡み合い、明らかに普通のパーティーの域を超えていた。ある女のドレスの裾がまくり上げられ、男の手が太腿を這っている。隣では別のカップルが深く口づけを交わし、互いの体を貪り合っていた。 「ここは……そんな場所なのか」 「表向きは投資家の交流パーティー。でも裏では、会員たちの欲望を満たすための場所なの」 瑠美は颯汰の手を引き、ダンスフロアへと誘った。 「踊りましょう。周囲を観察しながら」 颯汰は彼女の腰に手を回し、ゆっくりと体を動かす。瑠美のドレスは背中が大きく開いており、彼の手のひらが直接滑らかな肌に触れる。その感触に、鼓動が速くなるのを感じた。 「もっと近くていいのよ。恋人同士なんだから」 瑠美が颯汰の首に腕を回し、体を密着させる。彼女の豊かな胸が颯汰の胸に押し当てられ、柔らかな感触と熱が伝わる。甘い香水の香りが彼を包み込んだ。 「博明さんは……どこにいるんだ」 「まだ見えないわ。でも必ず来るはず」 瑠美の唇が颯汰の耳元に触れる。 「動揺してる? 心臓の音、早くなってる」 「……勘違いするな。ただの任務だ」 「ええ、そうね。でも体は正直ね」 彼女は意地悪く微笑み、さらに体を押し付ける。颯汰の太腿に、瑠美の下腹部が擦り付けられた。 「瑠美、挑発するな」 「挑発? これは演技よ」 ダンスフロアの周囲では、他のカップルたちが公然と愛撫し合っている。瑠美は颯汰の首筋に唇を寄せ、軽く吸った。チクリとした甘い痛みが走る。 「キスマークを作るの。これで誰も疑わない」 颯汰は息を荒げた。論理で構築された彼の世界が、瑠美の指先一つで崩されようとしていた。

2章 / 全10

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