エラベノベル堂

仮面が剥がれる夜

18+ NSFW

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第5章 / 全10章

情事を終えた二人が身支度を整えていると、部屋の内線が鳴った。颯汰が受話器を取ると、博明の声が響く。 「颯汰くん、君たちを特別な部屋へ招待したい。ぜひ来てくれたまえ」 数分後、案内されたのは船内の最下層にある視聴覚室だった。暗転した空間には円形のソファが並び、すでに数組のカップルが座っている。巨大なスクリーンには、男女が絡み合う映像が映し出されていた。 「ようこそ」 博明が奥から現れ、二人を手招きする。 「ここは私の信頼する仲間だけが集う、特別な場所だ」 颯汰と瑠美は示されたソファに腰を下ろした。映像の中では、男が女を四つん這いにさせ、背後から激しく貪っている。喘ぎ声がスピーカーから流れ、部屋全体を包み込む。 「美しいだろう? 人間の本能のままの姿が」 博明が颯汰の耳元で囁く。隣のカップルがすでに体を重ね始めていた。男が女のドレスをまくり上げ、その秘所に指を埋めている。 「あっ、んんっ……」 女の嬌声が耳に届く。瑠美が颯汰の手を握り、小声で告げた。 「トイレに行ってくるわ。その間に博明の話を聞き出して」 颯汰は微かに頷いた。瑠美が立ち去ると、博明が隣に座り直した。 「彼女、いい女だな。どこで知り合った?」 「……バーで」 颯汰は短く答え、博明の表情を観察する。どこまで本心で、どこまで試しているのか。スクリーンでは男女が絶頂を迎え、精液が飛び散る映像が映し出される。その瞬間、部屋の照明がさらに暗くなった。 「颯汰くん、君の技術力は評価している。私の仲間になれば、こんな快楽が毎日待っているぞ」 博明の手が颯汰の肩に置かれた。その指先には微かな圧力がある。監視されているのか。それとも誘いなのか。颯汰は冷静に思考を巡らせた。瑠美は今頃、どこで情報を探っているのか。時間が惜しい。だが、焦りは見せられない。 「光栄です」 と颯汰は答え、博明の目を見返した。

第5章 / 全10章

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