エラベノベル堂

舞姫、盤上を制す

18+ NSFW

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8章 / 全10

真人は晃から受け取った封筒の中身を眺めていた。古美術品の不正取引の記録、裏金の流れ、そして九条が過去に何人もの家から財産を搾取してきたことを示唆する資料。晃はただの古美術商ではない。裏社会の情報網を持つ、危険な男だ。 「これがあれば、九条を追い詰められる」 真人は独りつぶやいた。晃との再会は三日前のことだった。店に呼び出され、この封筒を渡されたのだ。 「九条雅之は、自分は失敗しない人間だと思っている。それが彼の最大の弱点です」 晃は穏やかに笑いながら、言葉を続けた。 「彼にとって、想定外の事態は存在しない。だから、予期せぬ手には弱い。あなたの読みの深さなら、わかりますよね」 真人は頷いた。将棋でも同じだ。相手が自分を過信しているときこそ、王手をかける好機なのだ。その夜、華凛が真人の部屋を訪れた。 「話にあった晃さんから連絡があったわ。九条さんが動き出したって……」 華凛の声は緊張を孕んでいた。 「ああ、わかってる。だが、こっちも準備はできてる」 真人は資料をしまい、華凛に向き直った。 「華凛、あと数日で決着をつける。その時まで、お前は家に戻るな」 「でも……」 「いいか、これから動くのは危険だ。お前が巻き込まれれば、九条に弱みを握られることになる」 華凛は唇を噛みしめ、やがて小さく頷いた。 「……わかったわ。信じるわ、真人さん」 彼女が真人の胸に体を預ける。その細い肩が、微かに震えていた。真人は彼女の顎を上げ、唇を重ねた。服が脱がされ、白い肌が露わになる。 「んっ……あぁ……真人さん……」 胸の先端を舌で転がすと、華凛の甘い吐息が漏れた。指が熱く濡れた秘所へと滑り込む。 「あっ、そこ……んんっ……!」 「もう濡れてるな」 「だって……あなたが触れてくれると、安心するの……」 真人は自身を彼女の秘唇に押し当て、ゆっくりと沈み込ませた。 「あぁぁっ……! んっ、あっ……!」 華凛の背が弓なりに反り、嬌声が部屋に響く。 「あっ、あぁっ! 真人さん、好き……愛してるっ……!」 「俺もだ……華凛……!」 激しい動きに、二人の吐息が重なる。果てた瞬間、熱い飛沫が彼女の最奥に注がれた。 「……勝つのよね、必ず」 華凛が真人の胸に顔を埋め、呟いた。 「ああ。盤上の駒は、もう動き出してる。九条は自分が勝っていると信じている。それが、彼の敗北になる」 真人は決意を新たにした。晃の情報、九条の慢心、そして自分の読み。すべての駒が、勝利へと向かっている。

8章 / 全10

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