それ以来、桐乃はシンイチのテントに入り浸るようになった。講義が終わるのを待ちきれず、午前中の授業をサボってしまうことさえある。 「今日は早いね」 テントの入り口をくぐると、シンイチが優しく微笑んだ。 「あなたに会いたくて」 桐乃は正直に答える。嘘をつく必要なんてなかった。この人の前では、すべてをさらけ出せる気がした。 「お勉強はいいのかい」 「あなたのこと勉強したいの」 悪戯っぽく言うと、シンイチは苦笑しながらも桐乃を招き入れた。狭いテントの中、毛布の上で二人は唇を重ねる。遠慮がちだった初めの頃と違い、今の桐乃は自分から求めるようになっていた。シンイチの首に腕を回し、深く口づける。 「んっ、ふっ……」 唾液を交わしながら、お互いの服を脱がせていく。粗暴な生活を送っているはずなのに、シンイチの肌はいつも清潔だった。桐乃は彼の胸板に頬を寄せる。 「シンイチさん……好き」 「私もだよ」 その言葉が心臓に染み渡る。シンイチの手が桐乃の体を愛おしそうに撫でる。脇腹、腰、太もも。一つ一つを確かめるように。やがて彼の指が秘所へと伸びた。 「あっ、んんっ……」 すでに蜜を溢れさせているそこを、熟練の手つきで愛撫される。指が花唇を押し広げ、敏感な珠を転がす。 「ひゃっ、あぁん!」 「感じやすいね」 からかうような口調に、桐乃は顔を赤くした。 「だって、シンイチさんの指が……上手すぎて……」 「上手?」 「んっ、あっ、変になりそうです」 クスクスと笑いながら、シンイチはさらに指を動かす。頭が真っ白になりそうな快感。桐乃は無意識に腰を浮かせ、彼の指を求めた。 「欲しいです……シンイチさんの、ください」 切実な願い。シンイチは頷き、熱く猛った楔を桐乃の入り口に押し当てた。 「入れるよ」 「はい、お願いします」 ゆっくりと挿入される。サイズの違う異物が体を押し広げる感覚に、背筋が震えた。 「あぁっ、んんっ……!」 「苦しいかい」 「いいえ……嬉しいです」 心からそう思った。シンイチと一つになる瞬間、桐乃は至上の幸福を感じる。彼が腰を揺らし始めると、甘い声が自然と漏れた。 「あっ、あっ、あぁん!」 「桐乃……」 「んっ、シンイチさん、もっと……!」 激しくなるピストン運動。狭いテントに肉がぶつかる音と、水音が響く。シンイチの手が桐乃の胸を愛撫し、唇が首筋に吸い付く。 「あぁっ、そこ、気持ちいいです!」 「ここかい」 「はい、そこっ、あぁん!」 何度も絶頂が押し寄せる。そのたびに、桐乃はシンイチの名を叫んだ。やがて、シンイチが深く突き入れ、熱々の精液を注ぎ込んだ。 「あっ、きてる……温かい……!」 子宮口に直接注がれる熱。桐乃はその感覚に酔いしれた。この人の一部が、自分の体の中に残ってくれる。それが何よりも愛おしかった。事後、毛布にくるまってシンイチの胸に寄り添う。 「シンイチさん」 「ん?」 「私、毎日来てもいいですか」 シンイチは桐乃の髪を優しく撫でた。 「好きにするといい」 その許可が、桐乃にとって何よりの幸福だった。彼の精を体内に宿したまま、桐乃はまどろみの中で思う。この日々が、永遠に続いてほしいと。
慈善の悦び
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