エラベノベル堂

規律が溶ける

18+ NSFW

小説ID: cmonit20t0hgk01oc9lvki5h3

4章 / 全10

「次はこれ。きれいな栞だね」 蓮が机の引き出しを漁りながら、古びた栞を取り出した。 「持ち主、どうやって探すの?」 葵が覗き込もうと身を乗り出した瞬間、蓮が不意に動いた。彼の太腿が、葵のそれに触れる。 「あっ……」 「ごめん、狭いから」 謝りながらも、蓮は身を引かない。むしろ、さらに密着する形になった。 「ちょっと、離れてよ」 「無理。動く場所がない」 それは嘘だった。左右にはまだ空間がある。なのに蓮は、葵の太腿に自分のそれを押し付けたまま動かない。硬く引き締まった筋肉の感触。布越しに伝わる熱。葵は息を呑んだ。拒絶すべき状況なのに、脚の付け根が熱く疼き始めていた。 「葵ちゃん、どうしたの?顔赤いよ」 「……暑いだけよ」 「嘘。俺の脚、意識してるでしょ」 蓮の声が耳元で囁く。低く、甘い響き。 「意識なんかしてないわよ」 「じゃあ、なんで震えてるの?」 言われて気づいた。葵の膝が、微かに震えている。 「……そんなことない」 「俺さ、葵ちゃんのこと、もっと知りたいな」 「何を知りたいのよ」 「色々。どんな顔で感じるかとか」 心臓が跳ねた。感じる?何を言っているの。 「変なこと言わないで」 「変じゃないよ。だって葵ちゃん、今俺の脚の熱、感じてるんでしょ」 太腿が擦れる。摩擦で熱が増していく。葵の秘所が、とろりと溶け出す感覚。 「やめて……そんな風に言わないで」 「じゃあ、離れてほしい?」 「……」 答えられなかった。離れてほしい。でも、この熱から逃げたくない。相反する感情が、葵の中で激しく渦巻く。 「葵ちゃん」 「何よ」 「俺、限界かも」 「……何の限界よ」 蓮の視線が、葵の唇に落ちる。その意味を理解して、葵は呼吸を忘れた。狭い相談所。誰も入ってこない密室。蓮の体温と匂いが、葵の理性を容赦なく削り取っていく。脚の付け根の疼きが、もう我慢できないほど強くなっていた。

4章 / 全10

TOPへ