エラベノベル堂

不良少女と年下たち

18+ NSFW

小説ID: cmousuhfa000o01qa3fzr7r1y

5章 / 全10

「ねえ、今日はここじゃなくて……私の家、行かない?」 放課後の旧校舎裏。いつもの場所で凛月先輩は唐突にそう言った。 「え、先輩の家……ですか?」 「嫌なの?」 「い、嫌じゃないです!行きたいです!」 俺の慌てた返答に、彼女は満足げに微笑んだ。 「じゃあ決まりね。ついてきなさい」 彼女の後を追って、俺たちは学校を出た。駅から十五分ほど歩いた先にある古いアパート。彼女は鍵を開けて、俺を招き入れた。 「おじゃまします……」 緊張しながら靴を脱ぐと、彼女はクスクスと笑った。 「硬いわね。もっとリラックスしなさいよ」 促されて部屋に足を踏み入れた俺は、目を疑った。ぬいぐるみ。大量のぬいぐるみが、ベッドの上や棚に並んでいる。ウサギ、クマ、猫。どれも可愛らしいキャラクターものだ。 「……先輩、これ」 「見ての通りよ。可愛いでしょ」 彼女は悪戯っぽく笑った。学校一の不良少女の部屋とは思えない光景に、俺は呆然とした。 「意外です。先輩、こういうの好きなんですね」 「馬鹿にしてる?」 「いえ!凄く可愛いと思います!」 「ふふ、ありがとう」 彼女はベッドに腰を下ろして、俺に手招きした。 「座りなさい」 言われた通り、彼女の隣に座る。ぬいぐるみがゴロンと転がった。その時、視界の端に何かが映った。棚に置かれた、黒い革のバンド。それも一つじゃない。いくつか並んでいる。あれは……。 「先輩、これ何ですか?」 俺が指差すと、彼女はニヤリと笑った。 「ああ、それ?秘密よ」 「え……」 「でも、近いうちに教えてあげる」 彼女は俺の顎に指をかけて、上を向かせた。 「悠陽、あんたもっと私のこと知りたいでしょう?」 「はい……」 「なら、焦らず待ってなさい」 彼女の瞳が妖しく光った。その瞬間、俺は直感した。あれは拘束具だ。彼女は俺を捕らえようとしている。でも、逃げたいとは思わなかった。むしろ、捕らえられたかった。彼女の部屋で、彼女のペースに巻き込まれていく。俺はもう、完全に彼女の魅力に囚われていた。

5章 / 全10

TOPへ