エラベノベル堂

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第3章 / 全10章

シティホテルの白いドアの前に立ち、玲奈は深呼吸をした。メモに書かれた部屋番号を確認し、ノックをする。 「どうぞ」 と中から緊張したような声が聞こえた。ドアを開けると、部屋の中央に小柄な男が立っていた。四十代半ばほどのサラリーマン。少し薄くなった髪に、厚い眼鏡。清潔感はあるが、どこか気弱そうな印象だ。 「あ、あの、水野玲奈です」 玲奈が頭を下げると、男は落ち着きなく手を搓いた。 「お、お願いします。田中です」 挨拶もそこそこに、男はベッドの端に座った。玲奈は部屋を見渡す。ダブルベッドに、薄暗い照明。緊張で手が震えているのがわかる。でも、店長の言葉を思い出した。 「お客さんの要望に合わせるんだ」 玲奈は男に近づき、彼の前に立った。 「あの、服、脱いだほうがいいですか?」 男が驚いたように顔を上げた。 「え、いいの? あ、いや、お願いします」 その視線が玲奈の体に注がれる。彼女はブラウスのボタンに手をかけ、一つずつ外していく。男の喉がゴクリと鳴る音が聞こえた。スカートが床に落ち、下着だけの姿になる。男の視線が熱を帯びていく。 「き、綺麗だ……」 その言葉に、玲奈は少し安心した。ブラジャーを外し、ショーツを脱ぎ捨てる。全裸になった玲奈は、男の隣に座った。 「触っても、いいですか?」 男が恐る恐る手を伸ばす。 「お仕事ですから、どうぞ」 玲奈の胸に男の手が触れる。震える指先が敏感な部分を掠め、彼女は小さく息を漏らした。男は次第に大胆になり、唇を重ねてくる。ねっとりとした口づけに、玲奈は目を閉じた。男が服を脱ぎ、熱い塊が玲奈の太腿に触れる。 「入れて、いいかな」 男の問いかけに頷くと、彼はゆっくりと腰を進めた。 「あっ……」 予想以上の質量に、玲奈は声を上げた。体が押し広げられる感覚。熱くなる内部。 「大丈夫?」 男が心配そうに尋ねる。 「だ、大丈夫です」 玲奈は答えた。父のため。お金のため。そう自分に言い聞かせながら、彼女は男の動きに合わせて腰を揺らし始めた。

第3章 / 全10章

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