涙で濡れた頬を、生温かな触手が優しく滑っていく。花梨は縋るようにその身体を抱きしめた。 「お願い……私を助けて……」 言葉にならない嗚咽が漏れる。両親に見捨てられた絶望が、胸の奥で冷たく澱んでいた。触手は答えるように、彼女の身体を幾重にも包み込んでいく。慰めるような優しい愛撫が、背中や肩をそっと撫でた。 「あなたは……私の味方ね」 花梨が顔を上げると、青く輝く生物の体が、まるで頷くように蠢いた。その瞬間、触手の動きが変わった。慰めるだけでは足りないと伝えるように、一本の触手が寝衣の裾から滑り込み、太ももの内側をなぞり始めたのだ。 「あっ……あなた……」 花梨は驚いて息を呑む。触手は迷うことなく秘所へと達し、すでに潤い始めていたその入り口をぬるりと擦った。 「んんっ……今日は……こんな気分ではないのに……」 言葉とは裏腹に、身体は素直に反応してしまう。触手がゆっくりと体内へと侵入を始めると、花梨の唇から甘い吐息が漏れた。 「ああっ……あなたのものが……入ってくる……」 痛みはない。これまで何度も愛され、開発された花梨の身体は、生物を受け入れるために蠢くように収縮した。 「そうよ……もっと……もっと深く……」 触手は彼女の最奥を目指し、奥へと突き進む。激しいピストン運動が始まると、花梨はシーツに爪を立て、快感の波に翻弄された。 「あっ、あっ、ああっ……!」 絶望の淵にあった心に、次第に熱が灯っていく。生物が注ぎ込む精液の熱が、冷え切った心を内側から溶かしていくようだった。 「熱い……あなたの熱が……私の中に……」 花梨は切なげに喘ぎながら、自ら腰を振り始めた。突き上げられるたびに、頭の中が白く染まる。 「私に……勇気を……力を……!」 体内に注がれる精液の熱が、絶望を希望へと変えていく。花梨は生物の触手に抱かれながら、確信した。この生物となら、どこへでも逃げられる。誰にも邪魔されない場所で、二人で生きていける。 「ありがとう……私に力をくれて……」 花梨は青い触手に頬ずりをし、深い安らぎの中で、明日への決意を固めた。
地下のトモダチ
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