エラベノベル堂

背伸び家事代行

18+ NSFW

小説ID: cmp17nmh0003201o4pfisj77n

2章 / 全10

「えっと、まずは掃除と……何か簡単な料理でもお願いできる?」 真平が申し訳なさそうに頼むと、心菜はパッと顔を輝かせた。 「はいっ! 任せてくださいご主人様!」 彼女はやる気満々でエプロンを装着し、リビングの隅に積み上げられたゴミの山へ向かう。 「お水拭きから始めますね!」 心菜がバケツを抱えて歩き出した瞬間、足元の雑誌が滑った。 「きゃっ!」 バケツが宙を舞い、中身が床一面にぶちまけられる。濡れた雑誌、濡れたカーペット。真平の顔が引きつる。 「あ、あはは……大丈夫、拭けば……」 彼女は慌ててモップを取り出したが、勢いよく振り回した拍子にテーブルの上の空き缶を薙ぎ払う。 「わああっ!」 空き缶が床を転がり、残っていた液体が新たな汚れを広げる。 「ご、ごめんなさい!」 心菜が落ち着こうとペットボトルの水を飲もうするが、キャップを開けた瞬間に中身が噴水のように噴き出た。 「ひゃあ!」 彼女の顔から胸元までずぶ濡れになる。メイド服が肌に張り付き、華奢な体のラインが透けた。 「……あー、もういい」 真平は深くため息をついた。 「本当に大丈夫です! 次こそ!」 心菜は必死に拭き始めるが、今度は雑巾を絞ろうとしてバケツごとひっくり返した。床の汚れがさらに広がる。しかし彼女は諦めない。涙目になりながら、何度も何度も拭き直す。その姿を見ているうちに、真平の腹の底から怒りが消えていった。 「……休憩するか」 「いえ! やります! ご主人様に役に立ちたいんです!」 心菜の瞳が潤んでいる。その純粋な必死さに、真平は苦笑するしかなかった。

2章 / 全10

TOPへ