事後の静寂が部屋を包んでいた。荒い呼吸が整うにつれ、真平の理性がゆっくりと戻ってくる。シーツの上、隣には心菜が横たわっている。幼い顔立ち、華奢な体つき。あどけない少女に見える。しかし、先ほどの彼女の動き、締め付け、そして何よりあの余裕のある表情——それらが真平の脳裏に焼き付いて離れなかった。 「……おい」 「はい、ご主人様?」 心菜はすぐに反応し、上体を起こした。その動作には全く気だるさがない。むしろ、次の仕事に取りかかる準備ができたような淀みのなさだった。 「お水、持ってきますね」 彼女はベッドから降り、床に散らばった衣類を気にする様子もなくキッチンへと向かう。真平はその背中を見送り、ある違和感に突き動かされた。処女ではない——そう確信できるほどの手練れだった。締まりが良すぎたわけではない。むしろ、締め付け方が巧みだったのだ。真平の弱点を知り尽くしているような、的確な圧力。そして何より、事後のこの余裕。初めて男に抱かれた少女が、すぐに立ち上がって水を取りに行くだろうか。 「お待たせしました」 心菜がコップを手に戻ってくる。メイド服はまだ濡れたままだが、彼女は気にする様子もない。 「ご主人様、喉渇きましたよね。どうぞ」 差し出された水を受け取りながら、真平は彼女の顔をじっと見つめた。幼い。本当に幼い顔立ちだ。だが、その瞳の奥には、少女らしからぬ深みが宿っている気がした。 「……お前、本当は経験あるんだろ」 「えっ?」 心菜はきょとんとして瞬きをした。 「そ、そんなことないですよ! 私、ご主人様が初めてです」 その言葉は自然だった。だが、あまりにも自然すぎて、逆に作り物めいて聞こえる。真平は疑惑を抱いたまま、水を飲み干した。 「そうですか……なら、いいけど」 言いながらも、納得できない自分がいた。心菜はタオルを手に取り、真平の体を丁寧に拭い始めた。その手つきは慣れたもので、まるで何度もこの作業を繰り返してきたかのようだった。温かいタオルが肌を滑り、精液の痕跡を優しく拭い取っていく。 「ご主人様、気持ちよかったですか?」 「……ああ」 「よかった。私、ご主人様に喜んでもらえて嬉しいです」 彼女は無邪気に微笑む。だが、その笑顔の裏に何かが隠されている——真平はそう感じずにはいられなかった。何かが噛み合わない。見た目の幼さと、体の成熟さ。ドジな仕事ぶりと、ベッドでの巧みさ。この矛盾が、彼の中で膨らんでいく。
背伸び家事代行
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