エラベノベル堂

湯けむり眼鏡騒動

18+ NSFW

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9章 / 全10

明彦と蒼空は、ぐったりとした美奈を岩場から慎重に抱き上げた。湯気と快感でのぼせきった美奈の体は火のように熱く、手足から力が完全に抜けている。 「バスタオル、どこだ……」 「あそこにあります」 誰かが棚から大きな白いタオルを差し出した。明彦はそれを受け取り、美奈の濡れた体を優しく包み込んだ。 「ん……あたたかい……」 美奈はタオルの感触に気持ちよさそうに目を細める。蒼空が美奈の両脇に腕を入れ、明彦が脚を支える形で、二人は美奈を抱え上げた。 「重いですか?」 蒼空が尋ねる。 「いや、意外と軽いな」 美奈は小柄な体格だ。二人は浴場の引き戸を開け、湯気の立ち込める空間から廊下へと出た。深夜の廊下は静まり返り、照明が薄暗く落とされている。 「部屋は……確かこっちだったな」 明彦が顎で方向を示す。歩を進めるたび、美奈の体が小さく揺れた。 「んん……」 美奈が甘い声を漏らし、無意識に手を動かす。その指先が、明彦の太腿を擦り、 「あ……」 美奈の手が明彦の股間を探り当てた。 「まだ……キノコ……ある?」 とろんとした瞳で、美奈は明彦の顔を見上げる。 「美奈ちゃん、ここは廊下だぞ」 明彦が困ったように声を潜めた。 「キノコさん……もっと欲しい……」 美奈はタオルの中で身じろぎし、蒼空の方へも手を伸ばそうとする。 「こっちにも……キノコ……ある?」 蒼空は息を呑み、美奈の耳元で囁いた。 「部屋に着いたらな」 約束するよ」 美奈はその言葉に満足したのか、ふわりと笑って再び明彦の胸に顔を埋めた。 「ふふ……キノコさん……いっぱい……」 二人は美奈を抱えたまま、旅館の木の廊下を進んだ。時々窓の外から月光が差し込み、美奈のタオルから覗く白い肌を照らす。 「早く部屋に入ろう」 「ああ、このままじゃ風邪をひく」 美奈は運ばれる最中も、時折無意識に指を動かし、男たちの股間を求めていた。 「キノコ……まだ……ね……」 呂律の回らない寝言のような声を漏らしながら、美奈は薄れゆく意識の中で次の快楽を待ちわびていた。やがて一つの部屋の前で足が止まり、明彦が引き戸を開けた。 「ここだ」 中からは畳の香りが漂ってくる。

9章 / 全10

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