結斗の腰の動きは止まらなかった。彼はまだ眠っている。あるいは泥酔して、どこか夢現の状態なのかもしれない。千秋の耳元で、熱い吐息と共に名前が呼ばれる。 「柚心……気持ちいい……」 違う。私は千秋。親友の名前を呼ばれるたび、胸が締め付けられる。でも、身体は抗えなかった。内部を突き上げられるたび、理性が溶けていく。 「んっ……ぁっ……」 声を押し殺すので精一杯。隣で寝ている颯人の寝息が聞こえる。彼氏だ。そのすぐ近くで、私は別の男に抱かれている。背徳感が背筋を震わせた。 「……っ、柚心、もっと……」 結斗の動きが激しさを増す。千秋は唇を噛みしめ、漏れ出る声を必死に抑えた。その時、結斗の手が千秋の胸を愛撫する。大きさ、形、感触。彼の手がふと止まった。 「……?」 背後で、結斗の呼吸が変わる。違和感に気づいたのだ。彼の身体が強張る。でも、腰の動きは止まらない。 「柚心……じゃない?」 低い声が耳元で囁かれた。千秋の心臓が止まりそうになる。見つかった。どうしよう。でも、答える余裕さえなかった。快楽の波が押し寄せ、思考を奪っていく。結斗は一瞬の躊躇の後、さらに深く突き入れた。 「っ……!」 千秋は布団に顔を押し付け、声を殺した。結斗の唇が、耳元に触れる。 「千秋……? なんで……」 彼も混乱している。でも、止めることはしなかった。むしろ、状況を理解したことで、興奮が高まったようだ。 「ここじゃ……聞かれる」 結斗が低く囁き、腰を引き抜いた。喪失感が身体を走る。彼は千秋の手を取り、静かに立ち上がった。千秋の部屋。廊下を挟んですぐの部屋だ。誰にも見られないように、そっと移動する。部屋に入ると、結斗は千秋を押し倒した。 「……柚心には、内緒だぞ」 その言葉に、背徳的な興奮が走る。結斗の唇が、千秋の首筋を這う。 「颯人にも……言わないで」 二人の秘密。共犯関係。その重みが、さらに興奮を煽った。結斗の熱棒が、再び千秋の内部へと侵入する。 「あぁっ……!」 今度は声を抑える必要がない。千秋の口から、抑えきれない喘ぎが溢れた。
湯上がり勘違い夜話
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