遥は震える足でバスルームへ向かった。鏡に映る自分の顔は涙で濡れ、唇の端には白濁した痕が残っている。蛇口をひねり、熱いシャワーの雨の中に身を置いた。流れる水が肌を打ち、口の中に残った生臭い感触を洗い流していく。閉じた瞼の裏に、今の行為がフラッシュバックする。夫にしたことのない行為。喉の奥を突かれた苦痛と、それとは別の痺れるような感覚。彼女は顔を両手で覆った。 「なんで……私が……」 水音に紛れて漏れた呟きは、誰に聞かせるものでもなかった。浴室の壁に額を押し付け、熱い湯に打たれ続ける。一分ほど経っただろうか。不意に背後のドアが開く音がした。 「おい、そんなとこで何やってる」 正明の声。遥は弾かれたように振り返った。 「課長!今、入ってますので」 「狭いな。まあいい」 彼は躊躇なく浴室へ足を踏み入れてきた。湯気の充満した空間に、むき出しの男の体。 「出てください」 「足りないんだよ」 正明はシャワーの水流を遮るように近づいてくる。 「え……?」 「一回じゃ済まねえよ。お前のせいで三ヶ月分が溜まってるんだ」 遥は壁際へ後退った。 「いやです。もう、充分じゃないですか」 「判断するのは俺だ」 正明の手が伸び、遥の濡れた肩を掴んだ。 「見ろよ」 彼の下半身に視線を落とし、遥は息を止めた。先ほど放ったばかりなのに、その部分は再び猛り、先ほどよりもさらに張り詰めて見えた。 「……そんな」 「お前の口、意外と良かったぞ」 正明はニヤリと笑い、遥の肩を押して跪かせた。 「もう一度してくれ」 「いや……いやです」 「嫌じゃないだろ。さっき、感じてたんだろ」 遥は首を激しく横に振った。 「違います。私は」 「嘘つけ。乳首、立ってるぞ」 正明の指が濡れた肌を滑り、胸の突起を捏ねる。 「っ……!」 電流が走ったような刺激に、遥は唇を噛んだ。 「ほら、ここも」 もう片方の手が太ももの内側を這い上がる。 「やめてください……課長、お願いですから」 「言うこと聞けよ。お前のミスの責任だろ」 その言葉が棘となって胸に刺さる。確かに、今回の騒ぎは彼女の失敗が原因だ。 「……わかりました」 遥は震える声で答え、目の前の屹立したものへ顔を近づけた。シャワーの水滴が混じり、それは濡れた光沢を帯びている。 「口で……すればいいんですね」 「ああ。しっかりな」 遥は覚悟を決めて、再びその異質な太さを口に含んだ。
謝罪出張、ふたり部屋
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