エラベノベル堂

ラストワン

18+ NSFW

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異世界で、今度こそヤリまくり人生を!

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COMIC GEE vol.30

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4章 / 全10

夕暮れのオレンジ色が窓から差し込む洗濯機置き場で、春菜は洗濯機の前に立ち尽くしていた。予約しておいたはずの洗濯が終わっている。いや、終わっているのではない。止められているのだ。ドラムの中には濡れた服が無残な塊になって沈んでいる。 「……嘘でしょ」 春菜は震える指で操作パネルを確認した。予約時間は午後五時。今は五時十五分。ついさっき回るはずだった洗濯が、途中でキャンセルされている。 「健人!」 名前を叫びながら共用部へ駆け出す。廊下の先、リビングのソファでスマホをいじっている男の背中が見えた。 「何よこれ! あなたがやったんでしょ!」 健人が顔を上げ、やれやれといった表情を浮かべる。 「何の話だよ」 「洗濯機! 私が予約してたのに勝手に止めたでしょ!」 「ああ、あれ。俺の洗濯が先に入ってたんだよ」 「はあ? 私が先に予約入れたのよ!」 「俺が先にボタン押した」 「そんなの関係ないでしょ! 予約時間は私のほうが早かったの!」 「知るかよ。俺の服も洗いたかったんだ」 春菜はイライラと髪をかき上げ、健人の胸元に人差し指を突きつけた。 「あんたね、人のことなんてどうでもいいわけ? 共用なんだから順番守るのがマナーでしょ!」 「マナーとか言う割には、お前の主張ばっかりだよな」 健人が立ち上がり、春菜を見下ろす。身長差で圧される形になるが、春菜は一歩も引かなかった。 「あんたがルール無視するからでしょ!」 「じゃあどうすりゃよかったんだよ。俺の服も汚れてたんだ」 「私の服だって汚れてた! 今すぐ洗い直してよ!」 「自分でやれよ」 「あんたが止めたんだからあんたがやるの!」 「はあ? 論理的におかしいだろ」 春菜は踵を返し、洗濯機置き場へ戻った。ドラムの中から濡れた服を引っ張り出し、水滴を滴らせながら健人の元へ戻る。 「見てよこれ! しわくちゃじゃない!」 「だから自分で洗えばいいだろ」 「あんたのせいでこうなったの! 責任取りなさいよ!」 濡れた服を健人の顔の前に突きつける。健人が顔をしかめて後ずさるが、春菜はさらに詰め寄った。 「ちょっと、離れ――」 「離れないわよ! あんたが悪いんだから!」 二人の顔が、息がかかるほどの距離に接近した。春菜は健人の瞳の中に、苛立ちと何か別の感情が混じった光を見た。夕暮れの光が二人の影を長く落とす。春菜の心臓が、奇妙な速さで脈打ち始めた。

4章 / 全10

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