エラベノベル堂

涙が溶ける場所

18+ NSFW

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9章 / 全10

アランの腰の動きが激しさを増すたび、エリナの思考はさらに溶かされていった。 「ああっ、あんっ、んんっ!」 彼女の声とアランの低い呻りが重なり、もはやどちらの声か分からなくなっている。突き上げられるたびに、快感の波が二人の内部を駆け巡り、壁を越えて反響し合う。 「くっ、お前の中、さらに締め付けて……」 「分からない、私の意思じゃない、体が勝手に……」 言葉になりかけた思考もまた、熱に溶けて混ざり合った。その瞬間、エリナの脳裏に鮮烈な光景がフラッシュバックした。幼い頃、魔族の城で一人泣いていた自分。誰も側にいてくれなかった孤独な夜。そしてアランの中にある、戦場で仲間を失った絶望。故郷の母の笑顔。二人の記憶が渦を巻いて交差し、一つの流れとなっていく。 「あんたの記憶、見える……」 「ああ、お前の孤独も……俺と同じだ」 涙が溢れた。身体的な快感以上に、魂が震えるような精神的な絶頂が二人を襲っていた。赤い炎と白い霧は完全に融合し、金色の光となって寝室を包み込んでいる。 「エリナ、俺は……お前を……」 「言わないで、感じてる、全部分かってる」 もはや二人は別々の存在ではなかった。一つの生き物のように脈打ち、喘ぎ、快楽の深淵へと共に堕ちていく。 「ああっ、あんたと一つになる……これが、本当の……」 「ああ、そうだ、俺達は……」 言葉は途中で途切れ、荒い息遣いだけが寝室に響く。アランの動きはさらに激しさを増し、エリナも彼の腰に脚を絡めて応える。極限まで高められた快感と感情の融合が、二人を未知の領域へと押し上げていた。

9章 / 全10

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