エラベノベル堂

ライバルは今夜、隣に座る

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9章 / 全10

健太は腰の動きをさらに速めた。激しく、深く、遥香の内部を突き上げる。彼女の内部が波打ち、健太をきつく締め付ける収縮が、彼自身の快楽となって胸の奥で炸裂した。 「あっ、ああっ、健太、私……もう……!」 遥香の声が高く震える。その震えが、彼女の限界が近いことを告げていた。 「僕も……くっ、遥香……!」 健太の視界で、遥香を包む赤い光が爆発的に輝きを増していく。燃えるような情熱の赤。それは彼女の全身から溢れ出し、オフィスの空間全体を染め上げるかのように膨れ上がった。 「健太……好き、あなたが、好き……!」 遥香が彼の名前を繰り返し呼ぶ。その声が、赤い光と共に健太の全存在を包み込む。健太もまた、自分の周りに赤い光が湧き上がっているのを感じていた。二人の赤が混ざり合い、一つの巨大な光の渦となっていく。 「僕も……君が……!」 言葉は途中で途切れた。快楽の波が、思考を根こそぎ押し流していく。健太は最後に深く腰を押し込み、遥香の最深部で果てた。 「あっ……!」 灼熱の奔流が、彼女の内側に注ぎ込まれる感覚。精液が放たれる瞬間の快楽が、健太だけのものではなかった。遥香の中に注がれる熱を、彼女自身が感じている感覚が、そのまま彼の中にも流れ込んできた。 「んんっ……! あああっ……!」 遥香が背をのけぞらせ、甘い悲鳴を上げる。彼女もまた、絶頂の頂点に達していた。二人の快楽が完全に溶け合い、どこまでが自分の感覚かわからなくなる。視界が白く染まった。赤、青、金色、紫色——全ての色が融合し、純白の光となって二人を包み込む。 「……健太」 「……遥香」 名前を呼び合う声が、重なり合う。精神が融和する感覚。彼女の喜びが自分の喜びとなり、自分の愛情が彼女の愛情となって胸に満ちる。境界が消滅し、二人の魂が一つに溶け合った。荒い呼吸だけが、静まり返ったオフィスに響いていた。健太は遥香の体を抱きしめ、彼女の温もりを感じる。赤い光はまだ二人を包んでいたが、その輝きは穏やかなものになっていた。 「……信じられない」 遥香が小さく呟く。 「私たち、本当に……一つになっちゃったみたい」 健太は彼女の髪を優しく撫でた。 「ああ。僕にも、君の心が感じられる」 言葉にする必要もなかった。互いの感情が、触れ合った肌を通して直接伝わってくる。不安、安堵、愛情、そして深い満足感。窓の外で、空がわずかに白み始めていた。

9章 / 全10

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