エラベノベル堂

記憶を染める和紙

18+ NSFW

小説ID: cmpujb8kt005v01pqhmnmqog3

4章 / 全10

ページが開かれた瞬間、結の視界が白く染まった。まるで強烈な光を正面から浴びたような衝撃が、脳髄を貫く。 「っ……!?」 声にならない悲鳴が喉の奥で凍りつく。意識が引きずり込まれる感覚。身体が宙に浮くような浮遊感とともに、世界が反転した。 気がつくと、そこは薄暗い洋館の一室だった。重厚なシャンデリア、深紅の絨毯、甘い香りが漂う空気。結は自分がその場にいることを認識しているようで、同時にそこにいない不思議な感覚に陥っていた。 「あぁん……旦那様、そんなところ……」 耳元で女の嬌声が響く。結は自分のものではない声に戸惑いながらも、熱っぽい吐息が唇から漏れるのを感じた。見知らぬ誰かの記憶。メイド服を纏った若い女給の姿が、結の身体に重なるように揺らめく。 「いや……恥ずかしい……」 女給の声と結の声が混ざり合う。熱気。眩暈がするほどの濃密な空気。男の荒い息遣いが近づき、厚い掌が太腿を這い上がる感触。結は身震いした。見えない手が、最も敏感な場所へと伸びてくる。 「ひゃっ……!」 電流のような快感が背筋を駆け抜ける。女給の記憶なのか、それとも結自身の感覚なのか、もう判別できなかった。秘められた場所が熱を帯び、濡れた音を立てて愛撫される錯覚に襲われる。激しい波が押し寄せ、思考を飲み込んでいく。 「あ、あぁ……だめ……」 甘い声が漏れる。結の頬は火照り、呼吸は荒くなっていた。快楽の渦に翻弄され、意識の端が少しずつ溶けていく。女給が昂ぶりを秘所に受け入れ、深く貫かれるイメージが脳裏をよぎる。結の身体が跳ね、強烈な快感の奔流が襲った。 (何これ……すごい……熱い……) 声を出そうとしても、言葉にならない。身体が芯から熱くなり、目の前がチカチカと点滅する。遠くで自分の名前を呼ぶ声が聞こえた気がした。けれど、もう何も考えられなかった。全てが遠ざかり、結は暗闇の中へと引きずり込まれていく。ふらりと身体が傾ぎ、そのまま冷たい床へと崩れ落ちた。意識が途切れる寸前、結は知らず知らずのうちに微笑んでいた。

4章 / 全10

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