エラベノベル堂

異世界ドリンク

18+ NSFW

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エンジェルクラブMEGA Vol.86

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3章 / 全10

冷たい風が肌を撫でる感触を求めて、マユは窓から飛び降りた。二階とはいえ、勇者の身体能力なら問題ない。着地の衝撃が足元から駆け上がり、一瞬だけ熱い瞳が覚醒するのを感じた。 「はぁ……はぁ……」 裏庭の石畳を裸足で踏みしめる。ブーツを履く余裕すらなかった。夜気が火照った肌に心地よい。 「冷たい……」 両腕で自身を抱きしめ、月明かりの下を歩く。宿の明かりは届かない闇の中で、少しでも熱を冷まそうとした。その時だった。 「マユ様」 低く落ち着いた声が、闇の奥から響いた。彼女はびくりと肩を震わせ、声の主を探す。月光に照らされた騎士の鎧が、銀色に輝いていた。大柄な体格。真っ直ぐな立ち姿。見覚えのある顔。 「レオ……?」 彼は数度の冒険で顔を合わせたことのある騎士だ。真面目で実直、堅物な男だと聞いていた。 「そのような格好で……どうされたのですか」 彼は眉をひそめ、マユに歩み寄る。彼女は反射的に後ずさった。 「近づかないで……」 「怪我を?」 彼は構わず距離を詰める。 「いえ、怪我は……お願いだから、来ないで」 マユの声が震える。身体の疼きが、彼の接近と共に激しさを増す。レオの逞しい体躯。汗と革の匂い。男の気配が、媚薬に侵された身体を刺激する。 「マユ様」 彼は彼女の前で立ち止まった。真剣な眼差しが、彼女を捉える。 「何度かお会いさせていただいたマユ様へ、言わねばならぬことがある」 彼は盾を構えた。巨大な盾が、宿への道を塞ぐ。 「……何をしているの?」 「逃がさない」 彼は告げた。 「貴女に想いを伝えるまでは」 マユは目を見開いた。 「え……」 「貴女の強さ、美しさ、真っ直ぐな瞳。何度も共に戦う中で、私は貴女に惹かれていった」 彼は一歩、近づいた。 「最初は敬意だった。だが、いつしかそれは恋情に変わった」 マユは息を呑んだ。身体の奥が熱く疼く。 「レオ、あなた……正気なの?」 「正気だからこそ言う。貴女が欲しい」 彼の瞳は揺るぎなかった。 「貴女を愛している。誰にも渡したくない」 彼は盾をさらに前に押し出した。逃げ道がない。 「待って……私、今、正常じゃないの」 「知っている」 彼は真顔で答えた。 「私も同じドリンクを飲んだからだ」 マユは戦慄した。彼もまた、媚薬の効果下にある。だが、彼は理性を保っていた。 「だからこそ、本心を言える」 レオの手が、彼女の頬に伸びる。 「マユ様……」 その指先が肌に触れた瞬間、電流が走った。 「あっ……」 熱い疼きが全身を駆け巡る。彼女は自身の身体の変化に恐怖し、同時に抗えない快感に足が震えた。

3章 / 全10

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