エラベノベル堂

衝動の向こうで

18+ NSFW

小説ID: cmq6exft203n301t6zde6q12i

6章 / 全10

窓から差し込む朝の光が、乱れたシーツを照らしていた。美羽は目を覚まし、昨夜の記憶が一気に蘇ってくる。自分が何をされたのか、何を感じたのか。顔が熱くなるのを抑えられない。隣では櫂が既に起きており、何かを読んでいた。 「おはよう」 櫂が顔を上げ、手に持っていた原稿を美羽の前に差し出した。 「これ、読んでくれ」 美羽は震える手でそれを受け取る。彼が過去に書いた小説の一節だった。束縛プレイを描写したシーンが、生々しい言葉で綴られている。 「私の作品を、実際に再現したいと思ったんだ」 櫂の瞳には、昨夜と同じ熱が宿っていた。 「えっ……でも、これは……」 「昨夜、お前の中で感じたんだ。書いたことが全て真実になるなら、試してみたい」 美羽は返す言葉を見つけられなかった。逃げようとベッドから降りようとした瞬間、櫂が彼女の手首を掴む。 「待て」 彼は引き出しからネクタイを取り出した。 「これを使う」 強引に美羽の両手首を合わせ、ネクタイで縛り上げる。 「いやっ、先生、何を……」 「作品の通りだ」 束縛された手首は頭上に固定され、美羽は身動きが取れなくなった。櫂は満足げに彼女の体を見下ろす。 「完璧だ。想像通りの絵になる」 美羽の心臓が激しく高鳴る。恐怖と、それに混じる期待。昨夜の快楽の記憶が、身体を熱くさせた。 「先生、お願いです……こんなこと……」 「昨夜、お前は俺を求めた。もう戻れない」 櫂はネクタイの結び目を確認し、美羽の耳元で囁いた。 「これから始まるんだ、美羽」

6章 / 全10

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